東洋占星術の威力
大学を卒業した後、ビルの宿直員をしながら資格試験の勉強をしていました。
もう少しで合格というところだったので、なかなか受験をやめられないまま、気が付いてみたら35歳になっていました。
そんな時、3歳年下の幼なじみの女性の母親から電話。
「資格なんてなくていいから、普通に就職して、うちの娘をもらってよ」。
受験に疲れて普通の生活がしたいという気持ちと夢を諦めたくないという気持ちが半々で、大いに迷いました。
そこで、実家の近くで占いをしているという女性の話を聞きつけ、その方に相談に行きました。
その占い師は、四柱推命・気学・方位学・姓名判断・家相・手相といった
東洋系(?)の占いを総合的に研究・実践している方で、私と彼女の生年月日を聞いて、私の相談にこう答えました。
「貴方のお相手はとても聡明で気立てのよい子。
ただね、若干、家庭運に乏しくて、結婚しても貴方か彼女かどちらかが早くに欠ける可能性があります。
まぁ、そういう結婚をするのもその人の運命なので、貴方が結婚したければすればよろしい。
絶対そうなるというものでもないので…」この回答を聞いて、私は、結婚はせず受験を続けることにしました。
その後、程なくして、彼女は会社の同僚と結婚。彼女も、もう30歳を過ぎていて、私を待っている時間がなかったからです。
彼女が結婚して1年位でしょうか。彼女が交通事故で亡くなったとの悲しい知らせを聞きました。
雨の日の夜、帰宅するご主人に傘を届けに駅まで歩いて行く途中、飲酒運転の若者の車が突っ込んだとのことでした。
それ以来私は、大きな動きをする時、例えば海外旅行をする時や引越をする時などは、必ずその占い師に相談し、これまで大過なく生きてきました。ただ「貴方には家庭運があるよ」の言葉をもらっているのですが、未だ春は来ていません(笑)。
これも運命、気長に待つとします。